鼻中隔湾曲症を直した話。
旦那は昔から鼻が悪く、左右2つある鼻の穴の内、
左側は常に空気が通っておらず
日常生活では右側の穴のみで鼻呼吸を行っていました。
そんな旦那が意を決して耳鼻科へ突撃した結果、
「鼻中隔湾曲症」であることが分かりました。
現在は治療した事で以前よりも快適に鼻呼吸ライフが行えていますが、
治療の際は不安で不安で、治療した人のブログを読み漁ったとのことなので、同じ症状の方の不安が少しでも和らぐよう
旦那に代わり鼻中隔湾曲症について、治療に至るまでの記録を代筆しようと思います。
<治療するまでの生活>
右の穴しかまともに機能しない鼻だが、頼みの右も1日で何度も詰まってしまう。
こうなると鼻の中にコンクリートが詰められてるような感覚で、ティッシュで鼻水をかむことすら出来ない。
そんなときは、バレないように口を小さく開いては呼吸し、
軽く息を止めた後、バレないように息を吐いて誤魔化していた。
なんでこそこそするかというと、「口呼吸を常にしてる奴は馬鹿っぽい」から。
プライドだけは一丁前である。
鼻が不自由な事が生まれながらのスタンダードだったため、それを受け入れて生活していたが
流石にこのままじゃダメだと思ったキッカケがある。
それは、当時甲子園で大活躍していた斎藤佑樹投手(ハンカチ王子)が、
延長に入り何十球と投げても爽やかに鼻呼吸しながら野球をしてるのだ。
俺の鼻でこんな事出来るはずがない。あまりに差が激しすぎる。
王子のおかげで、人よりも鼻がだいぶ詰まっている確信を得ながらも、「大人になれば良くなるかな?」くらいの軽い気持ちで過ごしていたが、勝手に鼻が治ることはなかった。
<耳鼻科に行く>
最寄の耳鼻科へ行き、症状を伝えると、レントゲンを撮ってみることになった。
映像を見ると、鼻の中の骨が「くの字形」に変形している。
鼻中隔は鼻の中の仕切りとなっている物だが、それが真っ直ぐではなく曲がっているため、折れ点がある左鼻が全然息が吸えないということだった。
左鼻が狭くなっているため、逆に人よりも右鼻がスースー通るのかと言うとそうでもなかった。毎日右鼻も詰まっていたし。
先生曰く、鼻中隔が真本当に真っ直ぐな人は珍しいらしく、ほとんどの人が多少曲がっているそうだ。
ここまで曲がっている鼻も珍しいとも言われたが・・・。
構造上の問題なので薬でどうにかなるものではなく、手術をしないと治らない。
今後の生活をより良くするために、手術することを決心した。
<大病院へ>
最寄りの耳鼻科では手術する設備がないため、紹介状を書いてもらい大病院へ。
手術は日帰りでは出来ず、手術日の前日から入院し、術後5日程度入院しなければいけないらしい。
<手術前日>
手術や麻酔の説明やらを聞いた。
内視鏡で行うらしい。
自由時間が多く、特にすることもないため、ネットサーフィン。
鼻中隔湾曲症について調べ、手術は痛いのか等を検索していたが、
いまいちピンとくるものはなかった。
<手術当日>
手術の時間まで何をしてたかは緊張やらなんやらで忘れてしまった。
1つ強烈に覚えているのが、全身麻酔は凄い。
意識が強制的にシャットダウンされる感覚。
される前はちょっと抵抗してやろうと思っていたが、10秒も意識が持たなかったと思う。
目覚めたら手術は終了しており、先生から切除した鼻の軟骨を見せてもらった。すごくグロかった。
記念に持って帰っていいとの事だったが、気持ち悪くてすぐ捨てた。
手術自体はすぐ終わったのだが、手術後は人生で一番の地獄だった。
まず、左右の鼻の奥深〜〜くにガーゼを詰め込まれており、鼻呼吸はもちろん出来ない。
すごく深くまで入っているので、頭に直接響き、これまでに感じた事のないレベルの頭痛が襲う。
また、血がずっと出続けているのだが、鼻から出せないので口から吐かなければならない。
しかも、歩き回ってはいけないので、足をベッドに固定されており、寝返りも十分に打てない。
頭痛 + 吐血 + 身動きが出来ない といった拷問中の拷問を受けた状態で、一晩を過ごす事になった。
深夜になっても全く寝付けず、あまりにも痛みが激しいのでナースコールし、痛み止めを貰った。
早く主治医と会いたい、助けて欲しい、明日以降もこれだったら絶望だな、もういっそ殺してくれ、鼻中隔真っ直ぐな奴呪ってやる、などなど
いろんな事を考え、死にかけになりながらなんとか眠りについた。
もう2度と経験したくない。
<術後>
朝起きると頭痛はだいぶマシになり、足の拘束具も外され、時間が経つほど楽にはなっていった。
少しキツかったのが、鼻のガーゼを外す時。
血が溜まってるため何度か外したり着けたりするのだが、外す時は
脳みそもちょっと一緒に付いてきてる?みたいな不思議な感覚と痛みがあった。
<その後の生活>
鼻の中に水を通す鼻うがいを1ヶ月程度行うことになる。今田耕司がCMしてるやつ。
慣れたら意外と気持ち良くて癖になり、全然苦ではなかった。
鼻が詰まる回数が全くなくなった、というではないが、あきらかに良くはなった。
鼻声だった声は、相変わらず鼻声のままだった。カラオケででる音域も広くなるかと期待したけど、そんなことはなかった。
鼻の形も全く変わらず。多少高くなるかと期待したけど、そんなことはなかった。
術後は非常に苦しいけど、ほんとに地獄なのは1日だけ。
この苦しみで今後数十年が楽になるのだから、安いものだとは思う。
<まとめ>
いかがでしたでしょうか。
呼吸は生活で間違いなく欠かせないものですから、呼吸に不自由があると間違いなくQ.O.Lが下がります。
堂々と口呼吸にシフト出来るなら話は変わりますが、旦那が気にするように周りからの目は良いものではないでしょうし(気にしすぎかもしれませんが)
他にも鼻が詰まっていると集中力が低下したりなど、良いことはありません。
勇気を出して、手術することをオススメします。
長文・駄文ですが、参考になれば幸いです。